海外FXの確定申告について解説

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海外FXで利益が出た場合は確定申告をする必要があります。
確定申告は給与所得者は年間20万円以上、給与所得者ではない場合は年間38万円以上の利益で確定申告が必要になります。
(その金額以下であれば確定申告は不要です)
複数から所得がある場合も確定申告が必要です。

国内FXとの違いや損失が出た場合など、税金についての知識も必要です。
海外FXの税金についてはこちらの記事に詳しく書いていますのでご参照ください。
https://fxultla.com/241.html

海外FXの利益を確定申告するやり方と節税や損失の場合について解説します。

国内FXと海外FXでの確定申告の違い

国内FX会社と海外FX会社では適用される税区分が違うので取り扱いが異なります。
比較するために表にまとめました。

国内FX 海外FX
課税方法 申告分離課税 総合課税
税率 20% 累進課税(15~55%)
確定申告 必要 利益がでた場合、他の雑所得と損益通算する場合
損失繰越 可能(3年まで) 不可
損益通算 国内FX同士は可能 海外FX同士や他の雑所得と可能

損失が出た場合の対応が異なります。
国内FXでは損失は来年に繰り越せる「繰越控除」が適用されるので、確定申告が必要です。
例えば、今年が50万円の損失の場合、来年は150万円の利益でも相殺して100万円の利益として計上することができます。

一方、海外FXの場合は繰越控除ができず、利益も損失もその年(1月1日~12月31日)で完結する必要があります。
総合課税である海外FXの税区分は雑所得に該当し、同じ税区分のものとは相殺(内部通算)が可能です。

国内FXと海外FXは課税方法が違うため、損益通算ができません。

海外FXの確定申告のやり方

海外FXの利益は雑所得に区分されます。
確定申告書の第二表にある「雑所得」の欄に入力します。
e-Taxの場合は雑所得の「その他」を選択します。

(図)

所得の種類:その他
種目:「証拠金取引」もしくは「為替取引」
名称:FX業者名を記入
場所:FX業者の本社住所を記入
収入金額:1年間の利益を入力
必要経費:1件間にかかった必要経費を入力

例)XMTradingの場合
種目:証拠金取引
名称:XMTrading
場所:Unit E, F28, Eden Plaza, Eden Island, Republic of Seychelles
収入金額:50万円
必要経費:10万円
差し引き金額:40万円

複数の海外FX会社で利益を出した場合は、それぞれの会社で入力します。

必要経費に計上できるのは以下のものになります。
・取引手数料
・FXに関するセミナー、本、書籍
・パソコン
・通信費
・家賃
など

スキャルピングやEA向けのスプレッドが狭い口座での取引でかかる取引手数料を経費として計上できます。
MT4などから年間の取引履歴を保存して、記載されている取引手数料を用います。

パソコン、通信費、家賃などは「FXの取引にどれくらい使用した分」を計算して計上します。
プライベートでの使用もあるので、利用時間から計算するなどして、例えばプライベート8割でFXでの利用が2割だとすると、かかった費用のうち2割を経費とします。

差し引き金額を雑所得の利益として、確定申告書の第一表の「所得金額 雑」に入力します。

(図)

雑所得内であれば損益通算が可能

雑所得の中であれば、黒字と赤字を相殺する損益通算が可能です。
海外FX会社同士でもできますし、雑所得に計上する副業とでもできます。

例えば、年間の利益(損益)が
XMTrading:+100万円
アキシオリー:-30万円
仮想通貨取引:+40万円
ネット転売:-15万円
だとすると、相殺ができるので、雑所得の合計は
+100-30+40-15=95万円
となります。

海外FXで損失だった場合は確定申告をした方がいい?

確定申告は利益を申告するためのものなので、年間トータルが損失の場合は確定申告は不要です。
ちなみに、海外FXの損失で他の税区分の利益を相殺することはできません。

例えば、
事業所得:+50万円
海外FX:-30万円
⇒20万円の利益、とはなりません。

同じ税区分である雑所得とは相殺できるので、
仮想通貨取引:+40万円
海外FX:-30万円
⇒10万円の利益
となります。

なので、海外FXの他に雑所得で利益があれば、海外FXの損失を計上することで節税ができます。

事業所得や不動産所得の損失と相殺可能

もし事業や不動産で赤字になった場合は、海外FXの利益と相殺することができます。
逆はできません。
雑所得は赤字で計上できないからです。

まとめ

海外FXの利益は雑所得として計上します。
利益から経費を差し引けるので、経費に該当するものはまとめておきましょう。
海外FX以外の雑所得があれば内部通算ができるので、節税にもつながります。

確定申告はルールに沿ってやれば大丈夫です。
わからない場合は税理士さんに確認するなどして、脱税にならないように気を付けましょう。

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